企業のチカラメイドイン薩摩川内 第103回<有限会社浜野食品>

11月30日は、有限会社 浜野食品 浜野   一弘 さまにご出演いただきました!

1.有限会社浜野食品

有限会社 浜野食品は中郷町に所在し、川内駅方面から総合運動公園に向かう道すがらにあります。薩摩川内市消防局のすぐ近くでもありますね。元々は育英小学校の近くにあり、現在の場所に移転してからは19年ほどになります。

 

また、一弘さんの祖母が創業し、創業からは半世紀以上の歴史を誇る老舗の名食品会社、現在の味付けの基礎を作ったのも祖母になります。営業よりも「美味しいから」といったその味付けが浸透し、多くの方に愛されてきました。

 

味付けの特徴は「優しさ」。特に煮物料理では多くのお客様から評価のお言葉をいただくそうです。

 

一弘さんは3代目になり、お仕事内容は配達や営業等多岐に割っていますが、メインは調理になります。物心ついたころには祖母の作った料理の味付けを引き継いでいこうと考えており、意識していたというよりは、小さなころから祖母が料理を作る姿を見てきて、自然にこの味付けで料理を作ることが身についていたといった感覚だったそうです。

 

最近は少し回数が減りましたが、以前は食べ歩きも頻繁にしていました。ただ、ここは職業柄(あるいは職人として)、純粋に食べることだけを目的にすることは難しく、例えばお肉料理一つをとっても、「このお肉はどうやって焼いたんだろう」と、常に目の前にある料理の調理方法を、頭で考えてしまうそうです。

2.現地に足を運び食材を見極める。これこそ調理の醍醐味です。

もちろん食材の調達からしていますが、食材は時期によって価格・品質が異なってくるため、選び方は難しく、研究も必要となります。しかしこの過程こそが料理をする上での醍醐味でもあり、特に浜野食品は地元の食材にもこだわっているため、時期によって地元の食材をどのように使っていくか、一弘さんは時には無人販売等にも足を運びながら食材の状態を見極め、調査を重ねています。

 

色々な場所に向かうことは、自分の目で食材を確かめられることはもちろんですが、生産者の方やお客様の声を聞くことができるといったことも、調理をする上でのとても大きなメリットとなっています。現地でお話するなかで、「この料理にはこれが合うよー」といった知恵をいただくこともあり、特に長年生産に携わってきたご高齢の方は知識が豊富で、話を伺いながら新たな料理を創造していくことが、一弘さんにとってはとても楽しい時間になっています。

 

昔から変わらない味というのはもちろん大切ですが、現地の方の声、お客様のニーズを聞いて、その日に美味しい材料があれば使ったほうが、お客様にも喜ばれますよね。

3.最近は「スポーツ大会」に力を入れています。

近くの人を大切にできなければ、会社は絶対よくならない」この祖母がいつも言っていた言葉を守り、浜野食品では「地域密着」の取り組みも行っており、最近は一弘さんがスポーツをしていたこともあって、スポーツに関連したものに特に力を入れています。

 

参加されたことのある方も多いかと思いますが、具体的には「浜野食品旗杯」と称したスポーツ大会を行っています。これまでは弁当を「食べる」側だった一弘さんですが、今は「作る」側に代わったことで、「そういえば昔この弁当を食べていたなあ」と想い出として浮かび上がったり、あるいは昔一緒に大会に参加して弁当を食べた人とも弁当の話題が盛り上がったりと、感慨深く、思い入れのある行事となっています。

 

総合運動公園に行く道に立地していることもあって、体を動かしに運動公園に向かう途中に浜野食品の前を通ると、ふと思い出す人もいらっしゃるのではないでしょうか。確かに大会の内容以上に、みんなで一緒にワイワイと食べた弁当は、不思議と想い出に残りますよね。一弘さんとしても、「スポーツ大会に参加した子どもたちが、大人になってお弁当やお箸の包み紙を見て思い出してくれることが少しでも増えたら感無量です」とおっしゃっていました。

 

実際にとても嬉しいことに、小学生のバレーチームで頑張っている子どもから「いつもおいしいお弁当ありがとうございます」とお手紙をいただいたり、美味しいと言っていただけることが多く、それが何よりの原動力だそうです。

 

ちなみに最近では、子どもたちの部活動にも科学的な栄養管理が行き渡っており、また食事について勉強されている監督、指導者の方が増えてきていることから、「揚げ物を少なく、白飯を多めで」といった状況に合わせてのご要望をいただくことが増えてきているとのことです。そのようなご要望にもしっかりと対応し、子どもたちが最高のパフォーマンスを発揮できるよう、食生活からサポートしています。

4.お客様のお声を大切に、様々な場面にふさわしい、召し上がりやすい料理を作っています。

もちろんスポーツ大会以外でも、七五三などのお祝い事に合わせた料理も作られており、その際は川内はうなぎが美味しいのでうなぎを使ったりなど、「地域密着」の言葉通り、色々な場面で川内の良さをふんだんに取り入れた料理を作っています。

 

薩摩川内市からの委託で高齢者向け料理や精進料理を作っているなど、高齢者の方々へのサービスも行っています。年齢を重ね料理ができなくなったり介護が必要な方々に、一軒一軒お家を周り、そこでも「この料理はおいしい!」とか「今はご飯は食べれないけどおかゆだったら食べれるよ」といった高齢者のお声を丁寧に聞き取り、多くの方に美味しく、安全に召し上がっていただけるよう工夫を重ねています。

 

冒頭、調理がメインですが配達も担当していると説明してくださった一弘さん、配達でもお客様とのコミュニケーションを大切にしています。例えばリピーターのお客さんでは、お届けする際にお話しする中で、「あのお客さんは薄口が良かったんじゃないかな」と覚え薄口にするなど、その人のことが分かれば調理する側としても感覚をつかめてくることが、配達する際の大きなプラスになっています。

5.初めて弁当の注文を任された。もちろんそんな方もご安心です。

会議やイベントの運営を任され、初めてお弁当を頼む際にどこまで要望を伝えて良いのか分からない、そんな方も少なくないかともいます。このような場面での注文の仕方についてもお伺いしましたところ、一弘さんとしましては「焼き肉が食べたい、ハンバーグをメインにして欲しい!」など色々とご要望を頂けたほうがありがたいとのことです。

 

頂いたご要望をもとに、イメージを膨らませてイラストを書いたり、複数のパターンを提示してお好きなもの、場面にあったものをメニューの中からご検討いただいたり、予算が余った時には一品追加のものを提案したりもしています。

 

その他にも最近はアレルギーについても話題となっていますが、浜野食品でもお客様から「卵が食べれない人がいる」といったような食材についてのお問い合わせをいただくことが増えてきているとのことです。その際には食べれない食材を除いた弁当を、その人数分作ったり、あるいは浜野食品側からも「食べれない食材とかはないでしょうか?」と確認をして、丁寧に対応しています。やはり楽しみに待っているお弁当の中には、美味しく食べれるものだけのほうが良いですよね。

 

ちなみに一弘さんは梅干しが苦手だそうです。

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最後のリクエスト曲は、明日も頑張ろうと、一弘さんのスイッチが入る曲、SPYAIR 『BEAUTIFUL DAYS』を選曲いただきました。

祖母から引き継いできた伝統の味を守りつつ、一弘さんの培った知識、技術も加わることで、時代が変わってもより多くの人に愛されるお弁当・お料理が、皆さんのもとへお届けされることと思います。

若き職人の益々のご活躍を応援しております!

 

有限会社浜野食品

 〒895-0072

鹿児島県薩摩川内市中郷町5432−3

TEL 0996-23-2724

FAX 0996-23-2098

HP:http://www.synapse.ne.jp/~hamano/

 

有限会社浜野食品は「薩摩川内市350(さんごーまる)ベジライフ宣言」にもご賛同いただいています!