企業のチカラメイドイン薩摩川内 第110回<オガタマ酒造株式会社>

1月25日は、オガタマ酒造株式会社代表取締役 山元隆功さまにお越しいただきました!

 

1.オガタマ酒造株式会社

オガタマ酒造株式会社は平成5年に寿酒造株式会社より酒造権を譲受し設立されました。昔ながらの手作り感のある焼酎を作りたい、そして先人からの技術継承への思いも込めて「温故知新」という言葉を掲げています。

 

永利町に所在し、現在社員は名います。山元隆功社長は平成18年に社長に就任、山元酒造株式会社の社長も兼任し、ご活躍されています。

 

寒くなり、毎日のだいやめ(※鹿児島弁。晩酌の意味です)がたまらなく美味しい時期になりました。今日はだいやめが一層美味しくなる、オガタマ酒造株式会社が丹精込めて作られた2本の焼酎をご紹介頂きました!

2.本格焼酎「鉄幹」

まず一つ目が本格焼酎鉄幹。一般的な焼酎では、大型のタンクを使って仕込みをすることが多いですが、本格焼酎焼酎鉄幹では古式甕仕込という手法を用い、600リットル から800リットルの非常に容量の小さい甕を1日8~9本使って仕込みを行います。

 

機械化することが難しい作業であり、その分オガタマ酒造株式会社が誇る杜氏の熟練の技術が最大限込められた商品として仕上がり、非常に味の出る商品となっております。

 

甕が大きいと、大量生産もでき効率よく感じますが、あまり大きすぎると温度管理が難しくなったり、甕の洗浄も中に入ってしなければならず、実は意外と効率が悪い面もあったりします。

 

鉄幹は白麹菌を使っており、麹菌自体はすっきりとした味わいのものになりますが、甕仕込みによにより自然の乳酸菌などの影響もあって、白麹のすっきりとした味わいの中にふくよかな甘みも楽しむことができます。

3.本格焼酎鉄馬

次にご紹介いただきましたのが、本格焼酎「鉄馬」です。

 

鉄馬は、まず甕で5年ほど貯蔵した後に原酒を取り出して、そこからウイスキーで使われているようなシェリー樽やオーク樽を使ってさらに貯蔵をします。

 

芋焼酎ではあまり長期貯蔵することはなく、他の焼酎とは違った香りを楽しむことができ、樽のはなやかさ、果実香、スモーキーな香りと芋の甘みと熟成されたすっきりさを感じられます

とてもかっこいいデザインです。

4.「鉄」という名の由来

鉄という名前をつけている銘柄のお酒は、普段はあまり見かけず珍しくも感じます。そこで「鉄」の名を付いている、2つの焼酎の由来についてもお伺いしました。

 

まず「鉄幹」について。鉄幹の名の由来は、歴史に名の残る歌人「与謝野鉄幹」氏からいただいています。

 

こちらも昭和初期の著名な方で、薩摩川内出身のジャーナリスト「山本実彦」氏が、鉄幹さんを薩摩川内に招き入れた際に、非常に川内のことを気に入られたとのことで(文献も残っており、川内川の俳句を読まれたことも伝えられています)、薩摩川内市と非常にかかわりが深く、かつ名前も響きもよいため、頂戴し、焼酎に名付けました。

 

「鉄馬」については、バイクに由来しています。

 

バイクを日本語で表現すると「鉄馬」という名前になり、山元社長自身もバイクがすごく好きで、「バイクに乗って出かけて帰ってきた人が、飲まれる時に美味しい焼酎があったら」という思いを込めて鉄馬という名前をつけられました。

 

パッケージもバイクのデザインもイメージして作っており、バイクを眺めながら飲むのが最高です。ウイスキーやバーボンのような華やかな香りがして、飲まれた方からは「これは本当に焼酎なの?」というびっくりした問い合わせもいただいています。

5.鹿児島限定焼酎「泣こよかひっ飛べ」

 

さらに鹿児島限定の焼酎についてもご紹介いただきました。その名も「泣こよかひっ飛べ」です。

 

今年2018年は明治維新150周年の節目の年、NHK大河ドラマ「せごどん」も放送されています。そんな2018年を記念した商品を何か作りたいという想いがあって昨年7月31日に販売されました。

 

麹菌も新種で、フルーティーな香りの焼酎ができる『河内菌E型白麹(エクセレント菌)』を使用し、原料芋はさつまいもの「黄金千貫」と「紅はるか」を使用しています。

 

エクセレント麹菌はブドウの香りがほのかにする麹菌で、フルーティーで華やかな香りと切れ味が良く口当たりまろやかさが特長です。これまでにない香りや味わいを楽しむことができ、お客様からも大変嬉しいお声をいただいています。

 

基本的には鹿児島県限定販売ですが、最近は県外での展示会や鹿児島フェアなどあった時には販売しています。お近くでイベントがあった際には、ぜひお立ち寄り下さい。

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試行錯誤していく中で年を重ねて新しいものを作っていくと、その焼酎は絶対的に良くなり、一層美味しく飲んでいただけます。飽くなき探求心により、オガタマ酒造株式会社では今後もお客様の日常を楽しくする、美味しい焼酎を作っていきます。

 

益々のご活躍を応援いたします!!

 

オガタマ酒造株式会社

〒895-0005

鹿児島県薩摩川内市永利町2088

TEL: 0996-22-3675

FAX:0996-25-0919

HP:http://www.ogatama.co.jp/