今年最後の放送である12月28日は薩摩川内市企業連携協議会 田中 博 会長、薩摩川内市産業支援センター 徳永 春雄センター長 にご出演いただきました!
1.薩摩川内市企業連携協議会 薩摩川内市産業支援センター
まずはじめに改めまして薩摩川内市企業連携協議会薩摩川内市産業支援センターの概要についてご紹介いたします。
薩摩川内市企業連携協議会は市内企業間の交流、情報交換提携等を図ることで、市内企業間及び産学官等の交流、市内企業および経済の発展雇用の拡大を図ることを目的に、平成25年11月に設立され、現在4年目を迎えております。
約170の市内事業所等にご加入いただき、各種講演会や学校と企業の情報交換会、学生の企業見学会、スマコミライト等のリーディングプロジェクトなど幅広く行っております。
薩摩川内市産業支援センターは、経営相談、人材育成や創業、インキュベーション事業の支援等を図ることを目的に、平成28年4月に設立されました。
アドバイザーである徳永春夫センター長、東川内尚文副センター長は、どちらも実績、経験が大変豊富であり、各分野幅広い内容のご相談に、大変親身になってお答えしてくれます。
2.今年一年を振り返って
企業の経営者でもある田中会長、そしてアドバイザーとしての実績が豊富な徳永センター長に、今年一年を振り返っての想いをお伺いいたしました。
まずは田中会長。
市内の多くの企業の方と接している田中会長、薩摩川内市内には、中小企業でもいわゆる「匠の技術」を持つ素晴らしい企業がたくさんあり、そういった素晴らしい企業をもっと多くの方に知っていただきたいとの思いを強く持っております。
特に市内の学生さんや若い世代の方に市内企業でお仕事することの魅力を知っていただくために、前述の学校と企業の情報交換会や学生の市内企業見学会など様々な事業を行ってまいりました。
確かに若い頃は、東京や大阪といった都会に対して魅力を感じ、都会に出ていきたいという思いを持たれる方は少なくなく、多くの娯楽施設など、地方にはない楽しいモノがたくさん揃っているのは事実でもあります。
しかし地元を離れて、仕事そのものだけではなく、生活基盤も新たに一から作り直して行くというのは、特に学校を卒業したばかりの新入社員の方には大変に感じる部分も少なくありません。
一方この企業のチカラでも、今年の夏に市内企業の新入社員の皆さんにご出演いただきましたが、その時に皆さんが話してくれたように、地元で働くということは、住み慣れた地域であるぶん生活面にゆとりが出て、その生活面でのゆとりが、仕事に集中して取り組める良い要因にもなっていると思います。
ご家族も近くにいて、家族に何かあった時はすぐに駆けつけることもできます。この安心感は、地元で働くことの大きな魅力であり、もっと多くの方に知っていただきたい点でもありますね。
田中会長としても、市内企業、地元薩摩川内で働くことの良さを、今後は学生さんだけではなくそのご家族、親御さんなどもっと多くの方に知っていただきたいと考えております。
続いて徳永センター長。
徳永センター長も「人材育成」を今後の企業支援において重要テーマとして考えております。
新聞報道等でも連日取り上げられているように、人手不足は現在とても深刻な状況であり、薩摩川内市内の企業においても、人材の募集はしているがなかなか人が集まらないといったケースが見られてきております。
各企業においても、今後の事業継続、事業承継のために、特に最近は若い世代の人材育成に力を入れている企業が多く見られます。
一方人材育成には多くの時間を要し、これまで採用を控えていた企業においては、なかなか時間をかけることが難しいといったことも少なくはありません。
そういった企業をできるだけサポートしたいという思いは強く、薩摩川内市産業支援センターでは各種セミナーを開催したり、新人社員研修などを行って支援をしております。
特に新卒の方には、仕事のスキルはもちろんのこと、マナー研修などの社会人としての生活についての知識も必要になってきますが、薩摩川内市産業支援センターではしっかりとサポートをしております。
市内の企業間での合同研修というのは珍しい取り組みでもあり、外部の、そして同世代の方との交流というのは参加した人たちにとっては大きな刺激にもなりますね。
3.企業連携協議会の事業紹介
時間の都合上限られていますが、薩摩川内市企業連携協議会にて取り組んでいる事業についても二つ紹介いたしました。
まず一つ目は川薩清修館高校との協働による商品開発です。
食品関連の企業さんも多くご加入いただいている薩摩川内市企業連携協議会と、昨年10周年を迎えました川薩清修館高校と協力し、お菓子とカレーを製造いたしました。
初期の、企画段階から指導があり、実際の企業での実践さながらのかなり本格的なプロジェクトとなりました。
各企業の担当者の前で成果を発表する生徒の皆さん
次に展示会の出展について。
薩摩川内市企業連携協議会では定期的に、首都圏等での各分野の展示会に出展をしております。
個々の企業で出展するとなると、各企業の負担もやはり相当程度大きくなりますが、何社かで合同して出展することで、企業の方になるべく負担がかからずに出展していただけるよう取り組んでいます。
また多くのバイヤーさんが集まる場所で自社の商品を展示することで、実際の商品の良い部分悪い部分というのが改めて分かりとても効果があります。
その他にも前述のスマコミライトの製造など、各種プロジェクトを行っています!
4.2018年の抱負について
国の経済政策に加え、堅調な海外経済の影響も相まって、2018年も引き続き景気の回復局面が続くとも言われておりますが、一方で地方においては人口減少は深刻さを増しており、気を引き締めなければならない状況は続きます。
そんな2018年において、田中会長、徳永センター長の抱負をお伺いしました。
まずは田中会長。
各企業においてどういった人材が求められているかについて聞きましたところ、「やはり諦めないで努力できる人が必要とされている。その気持ちさえあればどういった教師でもどの企業でもやっていくことができる」とおっしゃっておりました。
ここはとても大切なところですが、いわゆる「諦めない」ということは「頑張る」ということとは少しニュアンスが異なってきます。
気を張って頑張ることも確かに大事なことではありますが、それが一定の段階を過ぎてしまうとやはり結果が出なかった時にへこんでしまいます。
なので、そうではなくて時間をかけてじっくりと、「諦めないで」取り組むこと。そうすれば少しずつですが結果も見えてきます。結果が見えてくると次の仕事のモチベーションにも繋がります。
また「会社そのものが良いというわけではなく、素晴らしい人材がいるからこそ、その会社はいい会社」とも話してくださいました。
そういった「人づくり」を通じて、市内企業の魅力をさらに情報発信していき、企業間の連携でできることを考え、より多くの方に地元にはこんな素晴らしい企業があるということを知ってもらいたいと抱負を述べてくださいました。
続いて徳永センター長。
研修会などの開催の他に、市内の各企業へも熱心に足を運び、情報収集をし、企業のサポートに役立ちたいといつも丁寧に、真剣に考えていらっしゃいます。
徳永センター長も、人材育成の重要さをお話ししており、引き続き企業間の連携による人材育成に力を入れしない企業の発展に貢献したいとお話ししてくださいました。
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2017年も多くのご協力をいただき誠にありがとうございました。
2018年も、企業間の連携により魅力的な事業を行い、「薩摩川内市で育ち、住んでよかった。薩摩川内市で働きたい」と少しでも多くの方に思っていただけるよう取り組んでまいります!